火葬場職員応募の動機

なるべくルーチンワークな雰囲気の職場環境を探していて且つコミュ力がいらなそうな職種をネットで検索していたところ、どうやら火葬場はそれに近いのではないかと値踏みしハロワで求人を見てみたところ非常に都合よく都内で火葬場職員を募集していたので応募してみた。 私はどうもテキパキ動くことが苦手なので職種はアレだけど仕事自体はマイペースに出来そうなイメージがあったってのも応募に踏み切った理由の一つ。 年間休日数がちと少ないなと思ったものの残業ないみたいだし給料も各種手当込みで結構良かったのも決め手となった。

ちなみに都内で火葬場の求人出す会社なんて多分1社しかないのでググるとすぐに社名が判明するけど一応ここに社名は書きませんw というか他の火葬場はおそらく自治体運営なので求人自体見つけるのが難しいと思われる。自治体の火葬場は縁故採用か何かなのかわからないけれど予想を多分に含んだ結論を先に述べると私が内定をいただいた都内某社の火葬場よりも地方の火葬場の方が理想的な職場環境だと思いますです。

気になる待遇

基本給は24万、職務手当や宿直手当込みだと月収は29万円ほど。資格不要の仕事では高待遇じゃなかろうか。昇給アリ、ボーナス3ヶ月分くらいだった気がする。

年間休日数は105日、残業なし、宿直が月3~4回程度。年間休日数がやや少ないのがネックですな。あと宿直後はそのまま翌日勤務になるらしいので大体36時間拘束が定期的にある。割と広い風呂と仮眠室があるけど慣れるまでは体力的にきついでしょう。 あと都内には変わりないけど転勤があるのもマイナスポイント。住まいによっては通勤時間増加の可能性アリ。

残業は一切無い、というか定時より早く終わることが普通のよう。大体7時間ちょっとの勤務って感じね。

なんか改めて書くと給料と残業無いこと以外は微妙やねw

履歴書送付

ハロワの人が「最近は手書きの履歴書なんて使いませんよ」って言ってたのでJIS規格準拠の履歴書と職務経歴書をネットでダウンロード、入力して送付した。 私は字が汚いのでこういう流れは嬉しい。なんだか履歴書はA4両面刷りのJIS規格ってのが大事らしい。B5はダメらしい。

志望動機はコミュニケーション至上主義で身だしなみ、言葉遣いに超気を付けてます的な内容を書いた。本当はコミュニケーションなんて無理っすって性格ですけどね。 私は一応、実情はどうあれ営業出身だったので「営業職時代はお客様に喜んでいただくためにはどう接すれば良いかを真摯に考え、実践してきました。相手が嫌な気持ちになるような言動、行動を避けて押し売りのような営業をせずにまずはお客様の要望を引き出すことに注力し私からは商品案内よりも情報提供をする程度というスタンスで信頼を得、着実な業績に繋げていきました。この経験を火葬業務に活かしたいと思っています」みたいなことを履歴書と職務経歴書に書いた。 押し売りはしないというより出来ない性格なので間違ったことは言っていない。しかし歪曲しまくっているのは否めない。あと体力に自信ありますとも一応書いておいた。 仮に私が人事担当だったら「コイツ超ウソくさいな」と思って即不採用通知を送るでしょう。

が、送付から大体1週間程度で応募先から連絡があり面接の日時の知らせを受けた。とりあえず書類選考は通った模様。 年齢的なアドバンテージ(31歳)があったのかしら?それとも妙に爽やかに写った写真が好印象を与えたのかも?まさか志望動機がバッチリはまった? なんにせよ一安心。面接は緊張するけど練習なしでいってみよう。

多対一の緊張面接

面接地は斎場でなくなんか事務所っぽいところ。面接を行う室に通されると3人ほど座っていた。 ほほぉー3対1ですか、無駄に緊張させてくれるじゃないですか。そんなに人数必要?とりあえず名前を告げて着席、面接開始。

「それでは一次面接を始めますよろしくお願いします」という台詞からスタート。あ、二次面接もあるのね。この時点でやや意気消沈w 相手は採用担当2名と取締役のおじさん。現場にいない人たちですな。当たり前だけどそんなに和やかな雰囲気ではなかった。

面接中はどうでもよさそうな質問もあったけど向こうがしっかり確認しておきたいっぽかった質問がちらほら。

  • 仲間と協力して仕事をすることが出来ますか?

「出来ると思います。わからないことがあったらすぐに聞くよう心がけます。それがコミュニケーションにも繋がると思います」

本当は出来ないけど。

  • 遺体を焼く仕事ですが大丈夫ですか?

「実際に見たことが無いので何とも言えませんが大丈夫だと思います。最初はもしかしたら衝撃を受けるかもしれませんが慣れると思います」

  • 火葬場の職員に応募したことをご家族に伝えましたか?ご家族の反対はありませんでしたか?

「妻と両親に伝えました。妻、両親ともに応援してもらい、仏様と関わる大事な仕事だと言っていました」

妻に反対されてまで応募せんよ。

  • 見た感じ、あなたは背が高い割に線が細いですが体力はありますか?重いものを持つこともあるので。

「大丈夫です。体力には自信があります。バドミントンやってました」

腕力は無いけど体力なら大丈夫。腕力のこと聞かれてないからセーフ!

  • (私の履歴書を見て)事務職の方が向いてると思うのですが事務員でなく火葬職員の志望でよろしいのですか?事務員も募集しているのですが…

「事務職の募集については知りませんでした。火葬職員の志望に変わりないです。」

事務員の募集は実際ハロワに載ってなかった。私がオフィス系の資格を多く持っていたから聞いたのかもしれない。 電話対応とか緊張して無理っぽいので事務員は嫌っす。

  • 前職で頑張ったことはなんですか?

大体履歴書に書いたことをオウム返ししたw

  • なぜ当社を志望したのですか?

御社のホスピタリティ溢れる仕事云々言ったら向こうが「なんか志望動機としては弱いですね…大きな会社の安定感とかじゃないですか?」みたいに言われた。 ここは正直に大企業である御社のもと安定した生活を送るためですとかなんとか言っておくのが吉だったのかしら。

そんな感じで一次面接終了。結果は大体1週間目安ですと言われた。通ったら案の定、二次面接があるとのこと。 そしてなんと二次面接が通ったら最終選考と呼ばれるトライアル研修があるらしい。長い道のりだ…。

結局1週間待たずして二次面接の連絡が来た。二次面接は斎場で行う模様。で、面接する室に通されると今度は相手が5人に増えていたw 人数にビビったが面接自体は一次面接でやや慣れた感があったといえばあったかもしれない。 ちなみに相手は所長、火葬係の部長的な二人、社長、記録係っぽいもう一人という構成。社長と記録係(仮)はただいるだけって感じだった。 一次面接よりは多少和やかな雰囲気。

質問内容も一次面接とほぼ同じ。5人というプレッシャーにビビらないようにしっかりした受け答えを心がけた。 ビビらないように不動で相手の目をガン見しながら話すことを終始心がけた。鬼ロックオン。 そんで再び事務員の募集について聞かれた。むしろ事務員を欲してるんじゃないのかとさえ思えたが火葬する人が欲しいらしい。

では結果は概ね1週間後ということだったけど何となく予想通り連絡は5日後くらいに来て最終選考のトライアル研修に進むこととなった。 研修は5日間とのこと。日給と交通費も出るらしい。当たり前か。始業の1時間前くらいに来てくださいとのこと。妙に早いですね。

実地研修で経験する火葬業務内容

研修は決められた担当の人と付きっきりで教えてもらうことになる。初日は遺体を燃やす裏方作業である火葬炉運転の仕事。 中にはショックを受けて仕事出来ない人がいるらしく、初日が大丈夫だったらトライアル継続という流れらしい。

火葬炉の運転は全自動なのかと思いきや予想以上にアナログ。綺麗に焼くために遺体を長い棒で引っ掛けて動かしたりする必要がある。 そんで思いっきり遺体が焦げながら燃えていく様が見えるが私は全くもって平気だった。見えるといっても足元からのアングルだし人を焼いている感覚が薄かった。 棒を遺体に引っ掛けて動かす時の感触はややアレだったけど回数重ねるうちに気にならなくなってきた。 むしろテクニカルな要素が多く、そっちに気を取られていて燃やす対象のことに注意が向かなくなったというのが正しいかもしれない。 始めてにしては焼くの上手だったらしい。喜んでいいのかどうかわからんw

ただ子どもや赤ちゃんの遺体を焼くのは非常に心苦しいものがあった。身体が小さいだけに全身が見えてしまうのでどうしても感情的になってしまう。 特に赤ちゃんは死因はわからないが本来あったであろう未来を思うと切なくもなる。これは全ての生物に備わる本能めいた部分がそう感じさせるのだろうか。

とりあえず遺体を焼いた後に普通に飯が食えたし特に抵抗感もなかったので私は大丈夫だった。むしろひたすら焼く作業の毎日だったら適職かもしれないとさえ思った。 それなりの技術が必要で目の前の事に集中するなんて内向きな性格の私にはピッタリだ。1日目はそんな感じで終了した。

2日目以降は外仕事。遺族を案内したり棺を運んで火葬炉に納めたり拾骨の準備をしたり。 特に誰がどの役割というのが決まっておらず能動的に動くことが求められる。 って言ってもひとつひとつの作業は簡単だったりする。写真や位牌を預かったりお香の準備したり火葬炉開けるボタン押したりって感じで多くの人がこなせる内容だ。 それらの仕事を職員は早い者勝ちでポジションに付くような感じ。連携と言えば連携だが我先んずる精神の方が大事っぽい。正直私には苦手な精神だった。 早々にポジションに付けないと仕事が無くなってしまう。それはそれで居心地が悪くなるので結構アタフタした。 ちなみに拾骨はさすがに研修生にやらせるわけにいかないので見ているだけだった。喉仏がどうとか言う時のやつね。

さすが都内の火葬場なだけあって一日にこなす件数がめちゃ多い。一日で50体近く焼くようだ。それだけ火葬炉の数も多い。 地方出身の私には信じられない光景だった。火葬炉って2、3基くらいが普通だと思ってたw それに比べて火葬炉運転係は1人なので裏で付きっきりの作業になる。ちょっとくらい大変でも1人作業は気持ちが楽だなと改めて感じた。

火葬炉の回転率を高めるために外仕事は掃除のスピーディさが重要で焼きあがった骨を火葬炉から出して骨を回収したらすぐに箒で灰を綺麗に掃除するんだけど 私は不器用で掃除に非常に時間がかかった。いつまでもコツとか手応えが掴めませんでした。

結局2日目以降は全て外仕事の研修だった。それだけ外仕事が重要ということなのだろうか。 個人的には比較すると裏で火葬炉運転してる方が1人で作業する分、気が楽で良いなーというのが率直な感想。 外仕事もあんまり難しいことはないけど連携が必要な仕事なためどこかモヤモヤが残る感じ。 そんでよくよく思い返すと体力とか腕力が必要な場面無かった気がするw

研修最終日に合否

最終日に再び所長と教育担当と一緒に小面談。教育担当の評価では私は声小さいけど真面目に仕事しててやる気もあるようだから採用推薦しますよと言ってくれた。 それを聞いて所長はその場で採用を決定してくれた。思ったよりもすんなり採用が決まった感じだ。

会社の手続きの都合上、実際の入社まで2週間ほど空きがあり、その間に社交不安障害めいた心持ちになり入社日前日に辞退の連絡をして全部無かったことにしたw 仕事内容は難しいことは無くむしろ合っていたとも思ったけど他の職員たちとうまくやっていける自信が無くこのようなわけのわからない結果にw それについては別記事に書いてあるので暇だったらご参照ください。

まとめ

私は辞退したけど都内の火葬場職員という仕事は採用されれば安定感もあるし雰囲気が合えば残業もないし休みが少ないことを除けば気楽な仕事でもあるかなと思われますです。 ただ募集することが少ない上に倍率がやや高いのでチャンスをモノにするためには面接に行き着くことが何よりも大事。 なので一応私は採用まではいったので参考までに私が気を付けていたことをまとめてみます。

  • 履歴書、職務経歴書はパソコンで作成。雛形はJIS規格でA4両面刷り
  • 短い職歴は書かない
  • 志望動機はコミュニケーション、お客様対応、身だしなみ、体力に自信アリと強調
  • 職務経歴書は志望動機に沿った文章で埋める
  • 短髪で眉毛もある程度綺麗にしておく
  • 全く使わないけど面接にビジネスバッグ持っていった
  • 面接中は相手の目しか見ない
  • 面接中に余計な動きはしない、手遊びしない
  • 面接中の受け答えは志望動機に沿うようにする、声大きめにする

こんなところでしょうか。なんか普通の内容になってしまったw おそらくコミュ力と接遇アピールは当たりだと思います。あと年齢も若い方が有利な雰囲気。 面接中はビビリながらも良い姿勢をキープすればそれなりに堂々と見えるはず。でも面接よりも書類選考が通ることが何より大事なので履歴書、職務経歴書を充実させることが何よりですかね。

参考になったかどうかは不明だけど火葬場職員になりたい方はウソでいいので明確な志望動機を作って採用にこぎつけましょう。 給料によるけど小規模の火葬場だったら是非やりたいなー。