まずはlinuxの日本語環境を作りましょう
Chromebookのlinux(crostini)はデフォルトでは英語しか入力できないしフォントも英語しかありません。Chromebookで豊富なlinuxアプリを不足なく利用するために最初にすべきことは日本語環境づくりです。「crostini 日本語」等でググると参考になるページがわんさか出てきます。まずは日本語入力環境を整えましょう。
Crostiniを日本語環境にする | わたしにゅーす – Me(ow)News
Crostiniで日本語環境設定:健康で文化的な最低限度の生活のためのChromebook設定(2) - はだメモ
ChromeOSのLinux(Crostini)で日本語入力(自動起動対応) -
上記サイトあたりを見ておけば大丈夫だと思います。日本語フォントを入れないとlinuxアプリ内の日本語表記がすべて豆腐になってしまいます。加えて日本語の入力環境も入れないと当然ながら日本語入力ができません。なので日本語環境づくりは必須と言えるでしょう。
Chromebookのlinux(Crostini)にフリーフォントのインストール
ネットに転がっているフリーフォントが欲しい場合でもインストールが可能です。
- インストールしたいフォントをダウンロードする(ttfやotfファイル)
- ファイルアプリの「linuxファイル」をクリックし.fontsフォルダを作成しフォントファイルを.fontsにコピーする。ピリオドから始まるフォルダを作成するためにはファイルアプリのその他タブから「非表示のファイルを表示する」にチェックする必要があります。
- ターミナルを開き
fc-cache -fv
を入力するかコピペして実行。
これで動画編集ソフトやLibreOfficeでダウンロードしたフォントを選択可能になっているはずです。ライセンスには注意して美しいフリーフォントを存分に使用しましょう。
Chromebookに動画編集ソフトをインストール
Chromebookで動画編集するためにはlinuxに動画編集ソフトをインストールする必要があります。linuxで人気のある動画編集ソフトはKdenliveかShotocutのどちらか。個人的にはShotcutが使いやすいのでChromebookでShotcutを使う方法を紹介します。
- Shotcutのサイトで64-bit Linux portable tarをダウンロードする。場所はLinuxファイルの先頭にしておきましょう。
- ターミナルを開き
sudo apt-get install ffmpeg
と入力かコピペして実行しffmpegをインストールします。Shotcutの実行に必要です(多分)。 - そのまま
sudo apt-get install xz-utils
と入力かコピペして実行。txzファイルを展開するのに必要です(多分)。 - さらに
xz -dc shotcut-linux-x86_64-xxxxxx.txz \| tar xfv -
と入力かコピペして実行。xxxxxxの部分はダウンロードしたファイル名と合わせてください。これで「Shotcut」というフォルダが作成されるはずです。 - ターミナルで
Shotcut/Shotcut.app/shotcut
と入力かコピペし実行するとShotcutが動くはずです。
Shotcutをインストールする方法はおそらくsnapかAppImageかflatpakがメジャー且つ楽チンだとは思いますがこれらで実行しようとすると私の環境ではShotcut内でファイルを開いたり保存しようとするとエクスプローラを開くタイミングでフリーズしてしまいました。ですが展開したファイルをターミナルから直接実行すると正常に動作しました。何故?ちなみに高機能で高いマシンスペックが必要なDavinci Resolveをインストールしようとしましたが動きませんでした。やり方が悪いのかスペックが足りないのかは不明です。両方かな?
ChromebookにSteamをインストール
ChromeOSはandroidアプリに対応しているのでそのままでも割とゲームできてしまうのですがSteamをlinuxにインストールすることでPCゲームも楽しむことができます。ただしChromebookのスペック上、PS4ゲームのような超美麗ゴリゴリの3Dゲーム等はどう足掻いても動かないので対象はそこまでスペックを要さない2Dゲーム中心になります。そこを踏まえた上でSteamのインストール方法の紹介ですw
- chromeの検索欄にchrome://flagsと入力し、Crostini GPU Supportを有効化して再起動。
- ターミナルを開いて
sudo dpkg --add-architecture i386
を入力かコピペして実行。 - 続けて
sudo apt update && sudo apt upgrade
と入力かコピペして実行。 - Steamのサイトからlinux用のインストールファイル(debファイル)をダウンロードして右クリックからインストール。linux用のファイルはダウンロードページ内の小さいSteamマークをクリックします。
これでSteamがインストールされたはずです。Steamを起動したら設定から他のすべてのタイトルでSteam playを有効化にチェックを付けることでlinux対象外のゲームも起動することができます。が、必ず起動できるわけではないそうなのでlinux対象外のゲームを買う際には事前に調べておきましょう。
linuxアプリの文字がやたら小さい場合
フルHD以上の解像度でchromebookを使っているとlinuxアプリを起動すると解像度がちぐはぐで文字がむっちゃくちゃ小さくて見難かったりします。これは将来的にはchromeOSのアップデートで対応する予定らしいですが、現時点でもある程度の対策は可能です。
- Cog - System Info Viewer - Chrome ウェブストアをダウンロードしディスプレイのdpiを確認する。
- ターミナルを開いて
sommelier -X --scale=0.8--dpi=157 <アプリ名>
でアプリを実行する。
scaleの値を小さくするほどlinuxアプリの画面が大きくなります。157の数値部分はCogで調べたdpiに合わせると良いような気がしますが私はあまりよくわかっていませんw 参考までに私が使っているHP Chromebook x360 14は解像度1080pだと上記コマンドの値がちょうどいい感じです。ちょうどいい大きさがわかるまで数値を調整すると良いでしょう。
しかしこのコマンドを毎回打つのは非常に面倒です。なので私はコマンドを丸ごと辞書登録しています。ターミナルを開く手間はありますがめちゃ小さい文字を見るより全然良いです。
というわけでChromebookで動画編集とSteamのお話でした。linuxは一応まだβ版ですがChromebookはandroidアプリを使用可能なのでSteamと合わせると結構ゲームライブラリが豊富な気がします。遊び甲斐がある端末かもしれませんね。ゲームしなくてもカスタマイズしてるだけで楽しい端末だったりしますw