最初に、私は厳密にはスワップ派ではないがスワップ派と似たような思考で投資を行っておりスワップ派を応援している。なんなら愛おしくさえ思っているよ。スワップ派も正しい考え方の一つだよ。ただしやり方を間違えてはいけないんだ。

もくじ

スワップ派はしばしば否定される

低金利の円を売り高金利の外貨を買って金利差を稼ぐキャリートレードと呼ばれるもの。日々の値動きを気にせずにひたすら待つだけでスワップポイントが貯まる楽チンでお手軽なトレード法であります。利息と言えば銀行の預金しか知らなかった人には夢のような手法に思ったことでしょう。しかしながらスワップポイント狙いのスワップ派と呼ばれる人たちは常に否定され続けているという現実がある。その理由は2点で、ひとつは普通に為替差益を狙った方が稼げるから。確かに為替差益を狙う方が理想的な稼ぎ方だよね。

しかしながらデイトレーダースイングトレーダーとスワップ派では投資に対する意識に違いがあるから為替差益派が必ずしも正論を述べる立場に居続けられないかなと私は思う。デイトレーダーは狩猟民族でちょっとくらいケガしてもいいから短時間で効率よく大きな獲物を獲りたい人。スワップ派はケガしたくないし技術が必要で不確定要素の多い狩りよりもある程度の管理能力があれば食料収穫の見通しを立てることを優先する農耕民族なわけで考え方、生き方が全然違う。それにどちらの手法にも成功者がいるのでどちらが良い悪いという話でもない。ただケガしたくない人に狩りやれって言ってもマネ出来るわけ無いじゃんって話。スワップ派は最初から投資で生活しようとか短期間で資産を大きく増やしたいなんて思ってないのです。10年後20年後にそこそこの不労所得があったら良いなくらいしか思ってないのです。最初はね。

否定される理由その2は損切りしちゃうスワップ派がいることw握力を緩めさえしなければそのうち含み益が出るだろうに予想していたよりも早いスピードで含み損が膨れ上がり「アカン!このままじゃずっと下がってえらい損失被るかも!!」って狼狽して損切りしちゃう人がちらほらいらっしゃるからスワップ派は馬鹿にされるのよね。スワップ派のルールに損切りは存在しないはず。だってポジション無かったらスワップ付かないからね。想像では余裕だと思っていても実際に含み損の額を見てメンタルが保てなかったという例ですな。スワップ派最大の弱点がこれです。長い時間をかけた上に損失を確定するなんて他人が見たらアホでしか無い。しかしその弱点を克服できる環境を整えれば誰にでも利益を出せる最高に汎用的な素晴らしい手法だと私は考えている。

ではどうすればスワップ派は弱点を克服できるのか、どうすれば万人に再現可能で気楽なトレードが出来るようになるのか私なりに考えてみました。

リスク管理はレートでなくレバレッジで

○○円まで耐えられる設計で資金投入してポジションを取るのをやめましょう。買う通貨にもよるけれど例えばトルコリラでスワップ生活を始めようと思ったら耐えられるレートをどこにするんでしょう?20円なのか10円なのか。どちらにしても後に精神的ストレスが重くのしかかってくる可能性が高いと思われる。というか記事投稿日現在、トルコリラロンガーはあまり気持ち良い日々を送っていないかロスカットくらってる勢いだと思われる。トルコリラ40円台から始めた人は生きてないんじゃない?高金利通貨は最安値更新を常に想定していなければならない。そして安値進行に食らいつくためには限界レートを自分で決めてはいけない。きっとトルコリラ45円時に30円まで下がっても耐えられるように金入れて買って放置しとこうなんてトレードをしていた人がやまほどいたはずだ。その人たちは今は強制ロスカットくらってるか33円くらいでビビって損切りしたかのどちらかが大半でしょう。一度にたくさん買って放置というのはスワップ派にはご法度。危険すぎる脳死トレードです。安値を更新しても証拠金を積み増しできるように常に余裕資金を準備しておきましょう。45円時にレバレッジ3倍、20円に下がっても資金投入してレバレッジ3倍をキープできる余裕を持ちましょう。

ポジションを点ではなく線で考え、含み損時のみ追加購入

スワップは原資が多くて時間が経つほど貯まる性質があるので最初にたくさんの通貨を買いたくなるけれど後に精神的に耐えられなくなって決済してしまっては意味がない。それにいくらスワップ狙いと言っても高値掴みは避けたいもの。だったら最初から買ったら下がるという前提で臨めばよろしい。例えば最初にレバ3倍で通貨を購入。翌月に含み損が発生していたらその時のレート基準でレバ3倍でナンピンする。そうすると平均購入単価が下がり、徐々に証拠金にも余裕が出てくるようになる。これでも含み損を見るのは少々辛い場面もあるが一気買いよりも購入単価が下がり損益分岐点が狭まるので数十倍気持ちが楽になる。少し円安に振れれば含み益になるからね。所謂時間分散ってやつだけどスワップ派が己の心を守る最良の手段だと思いますですハイ。

安心できない通貨は買わない

今からトルコリラを買い始めようと思ったら恐らく不安と隣り合わせの日々を送ることになるでしょう。トルコリラは金利が魅力的な通貨だけれど現状底が知れない状態。下がり続けている歴史しか無いので相当なタフさが無いと含み損に耐えられない上に上昇局面が訪れるのかという不安も上乗せされます。それにトルコリラが安くなればなるほど受け取れるスワップポイントが減り、広いスプレッドをスワップで相殺するための日数が増えます。正直オススメできる通貨じゃございません。トルコリラほどじゃないにしても有名な高金利通貨の南アフリカランドやメキシコペソもやはりチャートを見ると不安がよぎる通貨であることは間違いない。ではスワップ派は何を買えば一番安心できるのか?それはズバリ米ドルでしょう!世界の中心、基軸通貨であり過去の値動きを見ても下降一直線ではない最高に安心感のある通貨でございます!でも金利低いからスワップ派的にはあんまり美味しくないじゃんって思うかもしれない。しかしそんなことは些細なこと。レートの変動で気持ちが揺さぶられない事のほうがはるかに大事。しかも最近の米ドルは豪ドル並みにスワップが付くからね。非常に良いと思います。米ドルスワッパーはインデックス投資家とやってることは大差ないんじゃないかと個人的には思ってますですよ。

金もしくは金鉱株ETFを買う

FXの話なのに株が出てきてこれもうわかんねぇな。でもこれはスワップ派の精神を安定させる上で最高に大切なことでございます。金価格は概ね米ドルと逆相関。心の安定を図り含み損時のみ米ドルを買い増すルールを採用した場合、買っていきなり含み益になってしまうとポジションを増やすことが出来ない。つまり機会損失に繋がってしまう。それを解消するために米ドルが含み益の時は金関連のETFを買ってみよう。ETF購入後も米ドルが含み益のままであれば金ETFはおそらく含み損になっているはず。そしたら金ETFを買い増しして購入単価を下げる。やがて米ドルがダウントレンドに突入したら恐らく金ETFの方が含み益になっている可能性が高い。そしたら適当なタイミングで金ETFを売り含み損の米ドルを買い増す。金ETFの利益が米ドル含み損の精神的ダメージを和らげてくれることでしょう。実際は完璧な逆相関ではないからそこまでカッチリうまくはいかないだろうけど、両方含み損だったら両方買い増しすればいいだけのお話です。でもこれってスワップ派って言えるの?って意見が聞こえてきそうだけど、私の中では余裕でスワップ派でございます!金ETFならIAUが買いやすく、金鉱株ETFならGDXがメジャー。GDXなら配当も出ちゃうっていうね。FXしかやったことない方は体験したことないかもしれないけど、ETFの現物取引は証拠金と無縁で安心感が段違いw

心の安定を再優先すればスワップ派は絶対に負けない

具体的な取引方法をまとめると、最初に米ドルをレバ3〜4倍くらいで買って、同時に金もしくは金ETFを少量一定数買う。あとは一ヶ月後とか適当に決めた間隔で含み損だったものを買う、ETFは含み益だったら適当なタイミングで売る。米ドルは絶対損切りせずに含み益時は絶対に買わない。これらを繰り返していれば損失で終わる可能性は極めて低いんじゃないかと。そのうち検証記事を書くかもしれません。

スワップ派は先入観を捨てれば強くなれます。スワップ派は高金利通貨しか買ってはいけませんか?FXしかやってはいけませんか?少しだけ視野を広げればいくつか新しいやり方が見つかります。スワップ派の目的は間違っていません。間違っているとすれば手段とメンタルケアです。スワップ投資を初めてから何とも言えない不安が付きまとうと感じる方は一旦落ち着いて自分が何故不安なのかを見極めてみましょう。通貨なのかポジション量なのか含み損なのか。それがわかれば対策は講じれるはずですよ。